【ECOVACS DEEBOT N8 PRO+ レビュー】高性能センサーでコードも認識できるロボット掃除機

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2023年の9月にECOVACS(エコバックス)のロボット掃除機【DEEBOT N8 PRO+】を購入して三か月ほど使用したので、その使い方や使い心地、手入れの手間等の感想を紹介していく。

  • 初めてのロボット掃除機で右も左もわからない
  • 4万円~6万円位の予算でコスパが高いものが欲しい
  • 水拭きや自動ゴミ収集機能ってどうなの?
  • DEEBOT N8 PRO+ を実際に使ってみた使い心地、手入れのやり方などが知りたい

そんな人たちの参考にしてほしい。

目次

そもそもロボット掃除機って何?

そもそもロボット掃除機って何?っていう人のために簡単に説明しておく

掃除機というとコードレスや電源コード式の掃除機をイメージするだろう、その際掃除機を移動させてどうやって掃除するか考えるのは我々人間だ。掃除機が手だとすると頭脳と足は人間が担当していることになる。

その足と頭脳を搭載した掃除機がロボット掃除機だ。

自分で移動して掃除をし、マッピング機能付きであれば部屋の形や家具の配置を認識し、掃除モレが無いように効率的に掃除をしてくれる上に水拭きもできる製品もあって、掃除が終われば自分で充電ドックに戻ってくれる製品もある。

ドラム式洗濯機、食洗器と並んで現代の時短家電三種の神器と呼ばれているくらいだ。

【結論】中価格のロボット掃除機中コスパ最強 ケーブル回避は期待しない方が良い

deebot n8 pro+は水拭き、自動ゴミ収集、マッピング機能などあれば嬉しい機能が全部ついたミドルクラスのロボット掃除機。特に自動ゴミ収集機能は必須レベル。2ヶ月に1回の頻度でステーションの紙パックを交換するだけなのはとても良い。

マッピング機能のお陰で効率の良い清掃が可能で、31㎡の清掃を40分程で完了してくれるし、記録が残るので掃除していないエリアが無いかの確認とそこから家具の移動等の対策がし易いのがありがたい。

水拭きはハンディワイパーで掃除した後に行ってもモップが黒くなる程で、半端な水拭きに勝る性能が伺える。

高機能なセンサーは同価格帯の他社製品では回避出来ないケーブル類もある程度認識、回避してくれるとのことだったが実際に使用したところ電源ケーブルを巻き込んでしまった点が残念。ただし細いケーブルを巻き込んだ際には認識してサイドブラシの回転数が落ちたので今後の改善に期待したいところ。

これだけの機能が付いてAmazon等のセール価格で4.5万円程。各メーカーの最新ミドルクラスが10万円近くする事から、この製品が如何にコスパが高いかが分かるだろう。

他製品との比較(ロボロック、switch bot、anker)

今回購入する上で比較したのは全部で4機種、価格や特徴、個人的な比較感想は以下の通り

製品名価格特徴比較感想
Anker Eufy Robovac L35 Hybrid+40990円同性能帯最安値 メーカー保証2年最安だが特段優れた機能がない、+一万円で他の製品も候補に入る
Roborock Q7MAX+76800円吸引力等の基本性能が一番高い ダストボックスと水タンクが一体型基本性能が高い分値段も高い、基本性能が日本の小型住宅にはオーバースペック気味
switchbot K10+68880円唯一の小型(Φ25cm)市販ウェットシートで清掃小型な分吸引力や稼働時間が弱め、発売直後で値段が高い
ECOVACS DEEBOT N8 PRO+ 49800円センサーでケーブル類を認識可能同性能帯で中央付近の価格、他社製品と比べて唯一ケーブル認識が出来るセンサーという点が魅力的
※価格は2023/11時点のセール時のもの 比較感想は個人的なものです

各メーカーの製品の中で比較的同価格帯(4万~7万)で自動ゴミ収集、水拭き、マッピング機能付きの物を探したところ、この四製品に行きついた。+が付いていると自動ゴミ収集用のステーションが付いているのが全メーカー共通のようだ。

今回はその中で唯一ケーブル類を認識可能でそこまで高くないDEEBOT N8 PRO+ を購入することにした。色は白と黒の二種類展開で、我が家の壁紙が白いので溶け込む白を選択した。

deebot N10+は吸引力、バッテリー容量UP センサー精度劣化

DEEBOTのNシリーズはN10+が2023年11月現在の最新機種だが、こちらはN8+の後継機でPROの最新はN8 PRO+となっている。二つの主な違いは吸引力とバッテリー容量、そしてセンサーの違い。

N10+の方が吸引力が2600Pa→4300Pa、バッテリーが3200mAh→5200mAhとグレードアップしている。公式サイトでもグレードアップを謳っているが、センサー精度に関してはN8PRO+が3D物体回避技術を搭載しているのに対しN10+は赤外線センサーと劣化している。赤外線センサーは他社製品にも搭載されている標準的なセンサーでケーブル類を認識することは出来ない為、センサー精度を重視してN8PRO+を選択した。

deebot N8 +は安いがセンサー精度は低い

N8+はPROと近い時期に発売されたシリーズで基本性能はN8PRO+と全く同じだが、こちらも赤外線センサーとなっておりケーブル類を認識、回避することは出来ない。ケーブル類の回避にN8PRO+最大の魅力を感じているのでこちらも選択肢からは外れた。

価格もセール時に45000円程と現在はPROと比べてそれほどお得という訳ではないので、価格を抑えたい場合も選択肢には入らないだろう。

内容物

内容物はご覧の通り、紙パックはステーションに取り付けて自動吸引に使う。

  • ロボット掃除機本体
  • 充電兼ダストパックステーション
  • サイドブラシ2つ
  • 水拭きモップ(繰り返し用1枚、使い捨て10枚入り)
  • 紙ダストパック2つ
  • 保証書
  • 取扱説明書

使い捨てモップやダストパックが複数枚付属しているのはありがたい。サイドブラシは1セットしかないので壊れたら買い替える必要がある。

専用アプリ【ECOVACS HOME

N8PRO+はアプリECOVACS HOMEに対応している。ECOVACSの会員登録をする必要があるがメールアドレスさえあれば登録可能なので大した手間ではない。

 アプリにN8PRO+を登録する方法はロボット本体の内側の紙に記載されているのでその通りに行えば使えるようになる。他にもこのアプリでは掃除スケジュール設定や各エリア単位の吸引力設定、進入禁止エリアの設定も行えるのでN8PRO+を使用する上でこのアプリは必須となる。

最初のマッピングには時間が掛かる

一回目の稼働時はフロアの形状をマッピングするために同じ箇所を何度も掃除する。その結果31㎡のフロア全体を掃除するのに1.3時間程掛かった。また、最初はロボット掃除機が物に引っかかったり地形にハマったりすることがあるので極力掃除機に付いて回った方が良い。

マッピング後には最大50分で掃除が完了するので、イレギュラー対応も含めて最初のマッピングを行うときは時間に余裕を持った方が良い。

学習後の掃除は効率的

最初のマッピングには時間が掛かるがそれ以降は掃除する部屋やルートの最適化が行われて効率的に掃除をすることが出来るようになる。家具が置いてある場所は直前で折り返して掃除する上にセンサーで認識しているのでぶつかる心配は無い。

仮にぶつかったとしても障害物の近くでは走行速度を下げるので正面のバンパーで衝撃を受け止めてロボット掃除機家具双方に目立った傷は発生しないだろう。当然絶対ぶつけたくないものは浮かせるなりしまうなりして掃除機が接触しないように工夫すれば良い。

ロボットの高さは9.36cm、9.5cmのベッド下の隙間はかなりギリギリだが通ってくれている。これ以上低いとロボットの上を擦りながら突っ込んでいってしまう可能性があるのでそういった場所は高さを上げるかアプリで進入禁止エリアにしてしまうのがおすすめ。

ケーブル類は回避出来なかった

N8 PRO+を購入する決め手となった高機能センサーだが、コタツの電源ケーブルを地面に這わせた所思いっきり巻き込んでしまった。センサー目当てで購入したのにこれにはガッカリ。一応細いケーブルを巻き込んだ時はサイドブラシの回転が遅くなっていたのである程度は認識できているのだろうが、巻き込んでいる時点で期待以下の性能だった事は間違いない。

センサーの分価格が特別高いわけではなかったので失敗という程ではないが、次買い替える時には各社もっと性能の高いセンサーを搭載してくれることを期待する。

自動ゴミ収集で手間要らず

2万円以下の安価なロボット掃除機では、掃除が終わる毎に本体のダストボックスを取り出しゴミ箱に捨てる必要がある。せっかくロボット掃除機で掃除を自動化しているのに毎回ゴミを捨てるのは面倒。

N8PRO+は掃除が終了してステーションに戻ると自動でステーション付属のダストパックに吸い上げるようになっている。これでロボット本体のダストボックスを殆ど空にしてくれるので、掃除スケジュール設定と合わせて掃除の開始、終了を完全自動化することが可能。ただし、ゴミをダストパックに吸い上げる際にはダイソンの掃除機並みの大きな音が出るので注意。

掃除後にゴミを吸引するかどうかは専用アプリで設定可能。一定時間以上掃除をした後に吸引するようにすれば少量のゴミの為に一々ドでかい吸引音を聞く必要がなくなる。ダストパックは2か月を目安に新品と交換すればOKなので年6個あれば足りる計算だ。

3ヵ月程貯まったダストパックがこちら。これだけのゴミを勝手に掃除してくれているN8 PRO+に改めて感謝した。取り出すときはダストパックの入り口が閉じる構造になっているので普段は中身を見ることなく捨てることが出来る。

【裏技】夜中の掃除後に自動吸引させない方法

掃除の後の自動吸引はかなりの音が出る。なので夜中に掃除をさせると夜中に爆音で飛び起きる羽目になってしまうので、自動吸引させない裏技を解説する。家族やペットがいる等の理由で夜中に清掃をしたい人は参考にしてほしい。

ここで重要な機能がおやすみモード。おやすみモードは時間帯を設定するとその時間は掃除を実行しないというもの。この機能を上手く使っていく。

まず夜中に清掃させたいエリアの掃除完了まで掛かる時間を確認する。専用アプリから掃除の履歴を確認できるので、数日分のデータから一番時間が掛かったときを目安にすると良い。

我が家では寝室以外を掃除するのに最大40分程度かかった。次に掃除スケジュールを設定、今回はAM4時に寝室以外を清掃、寝室をAM9時に掃除するように設定する。そしておやすみモードをAM4時1分から掃除が確実に終了しているAM5時に設定する。

するとAM4時に掃除を開始して一分後におやすみモードに入る。おやすみモードはその時間帯は清掃しないという機能だが、もし掃除中におやすみモードになったらどうなるか?答えは『掃除完了を優先させる』だ。

そしてAM4時40分頃に掃除終了後にステーションに戻る。本来ならここでゴミ吸引の爆音が発生するところだがAM5時まではおやすみモード、だから自動吸引は行われない。最後におやすみモード終了後のAM9時に寝室を掃除させれば、この掃除が終わってから自動吸引をしてくれる。

これで夜中に掃除を掛けつつ、一日一回は自動吸引をしてくれるようになる。少し設定はややこしいが上手くできれば手間とストレスが両方軽減されるので参考になれば幸いだ。

水拭きはハンディワイパーより綺麗になる 2種類のパッド付き

水拭き機能は他のロボット掃除機と基本的には同じ、付属のアタッチメントに使い捨てか繰り返し洗えるパッドのどちらかを付ける。アタッチメントにマジックテープが付いているので表裏を確認してピタっとくっつけるだけでOK

本体の水タンクを取り外し水道水を入れたら、先ほどのアタッチメントと共にロボット本体に設置する。後はいつも通り掃除を開始したら自動で水拭きをしてくれる。タンクにも記載されているが洗浄液等を使うのは禁止されている。

ハンディモップと市販のシートで掃除したにも拘らずN8 PRO+で水拭きするとこれだけ黒い汚れが付着していた。N8 PRO+の水拭き性能の高さと、今まで行っていたハンディモップが気休めであったことが証明されてしまった。

水量調整が出来る

DEEBOT N8 PRO+は水拭きの水量調整に対応している。やり方は簡単で専用アプリの左下の『クリーニング設定』を開いて水量を調整するだけ。弱から超高まで4段階になっており、一括で設定の他にエリア毎に水量を変更することが出来る。

私は台所のような汚れやすいエリアを超高にしている。また、同じ画面で吸引力の設定も可能でこちらも4段階から、一括、エリア毎に設定可能。

水拭き侵入禁止エリアが設定できる

掃除と並行して水拭きをする関係でカーペットや畳みなど水拭きしてはいけない場所も水拭きしてしまう事がある。これを回避するために水拭き進入禁止エリア設定が可能。

アプリの左下のマップ管理を開いて編集したいマップを開く。下の『バーチャルボーダー』を選択して『モップ禁止ゾーン』(黄色のエリア)を設定。後は水拭きしたくないエリアを線か枠で囲って設定すれば水拭きをするときだけそのエリアを回避して掃除をしてくれる。便利。

同じ画面で進入禁止エリア設定(赤色のエリア)も可能で、こちらも線か枠で囲うことでロボットが侵入しないようにできる。我が家では洗面所のカーペットが敷いてある場所やロボットの頭がギリギリ引っ掛かる家具の下、お風呂場、トイレ等掃除して欲しくないエリアを設定している。

【微妙】マルチフロアマッピングは少し使いづらい

N8 PRO+の特徴の一つ、マルチフロアマッピングだが正直使いづらい。これは一階と二階など複数のフロアを記録することが出来、N8 PRO+がフロアを自動認識して掃除してくれるという機能。

普段は一階に置いて2階の掃除の時だけ移動させようとしたけど、フロアを新しく登録するには充電ステーションごと移動させてマッピングさせる必要があるし、それ以降ロボット本体だけを持っていくと上手くマップが切り替わらずに一階のフロアを上書きしながらマッピングしてしまったので使用を断念。マップを手動で切り替えることもできなかったので今後の改善に期待したい。

本体だけで別フロアの掃除は可能(時間は掛かる)

一階と二階をそれぞれ記憶させるのは断念したけど、ロボット本体だけを持っていって二階を掃除することは出来る。その場合毎回一からエリアをマッピングし直す事になるのでどうしても時間が掛かってしまうが、掃除させている間にトイレや洗面台など他の掃除を進めれば待ち時間は気になりにくい。

でもやっぱり遅い。私の寝室10畳を掃除するのに20分も掛かっている。我が家は二階が狭いので気にならないが、二階がそれなりの広さの家庭ではもう一台購入を検討したほうがストレスフリーかもしれない。

掃除周期、部品交換周期はアプリでお知らせ

N8 PRO+の部品の消耗具合はアプリで確認することが可能でサイドブラシ、メインブラシ、フィルター等の交換周期が分かるようになっている。表示を見る感じ使用時間で管理しているようだ。

残念なことにステーションのダストパックの交換周期は分からない。一応自動吸引後に『ゴミパックを交換してください』というポップアップが表示されるが、常にアプリを開いているわけではないのでスマホのカレンダー機能を使うなどして別途管理した方が良いだろう。

ダストボックスのフィルターは一部水洗いOK

本体のダストボックスは水洗いOK,黒いスポンジフィルターも水洗いできるが、格子状の白いフィルターは水洗い不可なので注意。自動吸引してくれるとはいえ完璧には奇麗にならないのでダストボックスも月一くらいの周期で定期的に掃除した方が良い。

交換部品は他社製の互換品もある

サイドブラシ、ダストパック、クリーニングモップ等は他社製の互換品もある。ECOVACS公式サイトでは交換用ダストパックが三枚で2000円なのに対しAmazon等で販売されている互換品は6枚で2000円なので、正規品が高すぎる!という方は検討してもいいだろう。ただし、他社製なのであくまでも自己責任で購入して欲しい。

また、専用アプリでは各操作でポイントが貯まるようになっており、そのポイントでダストパック等の消耗品を購入することが可能なようだ。

ECOVACSのアプリ登録をするだけで5000P貰えるのでこれだけで2,3回は購入できそうだ。現在は残念ながら売り切れだが、タイミングが合えばこちらで正規品を実質無料で購入することもできる。

ポイントの有効期限は1年間となっている。消耗品はそこまでかさばるものでもないので在庫がある時に早めに買っておくのがおすすめ。

【まとめ】値段の割に高機能 家電は型落ちがコスパ最高

ECOVACS DEEBOTN8 PRO+は総合的に見てコスパが高い製品だった。水拭き、自動ゴミ収集、マッピング機能といった基本性能を押さえつつ、エリア毎の水量調整や吸引力調整も出来る。部品の交換周期もアプリで通知されるので初期設定さえ終われば本当に放置するだけで家がきれいに保たれた。

期待していたケーブル回避性能は完璧に認識、回避することは出来なかったがそれ以外の機能に不満がない点からコスパの高さが分かる。

これから初めてロボット掃除機を購入する人は2万程のエントリーモデルではなく+1,2万円程掛けてオールインワンなミドルクラスのDEEBOT N8 PRO+の購入を検討してもいいかもしれない。

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